amazonでの購入はこちらから
本記事は、越川慎司著『世界の一流は「休日」に何をしているのか』の書評です。
本書では、世界の一流が行っている仕事のパフォーマンスが上がる休日の過ごし方について教えてくれるでしょう。
休日休んでいるはずなのに仕事の疲れが取れない、仕事の疲労を休めるために心と体を休めることに休日を費やしている方に読んで欲しい一冊となります。
こんな方におすすめ!
こんなお悩みを抱えている方にオススメです。

休日きちんと休んでいるのに仕事の疲れが抜けない

平日の仕事の疲労が蓄積して休日は何もしたくない

もう休日が終わった
仕事が始まる憂鬱な月曜日だ

私たちは休日の過ごし方が下手なのかもしれません。
休み方を変えれば、仕事の効率が上がり、
さらに充実した休日が待っています。
日本企業で働く多くの方々は、こうした悩みを持っていると思います。
本書を読んで休日の過ごし方について見直し、より良い休日を過ごしていきましょう!
内容紹介
概要
本書の内容を簡潔に伝えると、世界の一流が過ごす戦略的な休日を教えてくれる一冊です。
「休み方改革」ー 休み方が変わり、仕事のパフォーマンスが向上する好循環サイクルに入ることで価値観が大きく変わるかもしれません。休日の過ごし方の重要性を教えてくれる内容となっております。
本の構成
本書は5章で構成されたものとなります。
第1章 日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
第2章 ここが違う!「世界」の休日と「日本」の休日
第3章 世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
第4章 「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
第5章 休日に「1日7分」の新習慣
今回は休日の過ごし方について簡単に説明します。
日本人の休日の過ごし方

日本人の休日の過ごし方は、平成26年版厚生労働省白書では、男女共にトップ3は以下の項目で占めております。
①なんとなくスマホを見て過ごす
②テレビを見たり、動画を見て過ごす
③何もせずにゴロ寝で過ごす
平日の業務で時間外が多い時は、何もせずにゴロ寝で過ごす時もあります。
また気づいたらスマホを見ていたり、動画を見ていたら休日が終わった経験があると思います。
本書では、こうした日本人の休日の過ごし方について以下のように分析しております。
日本人のビジネスパーソンの多くは、身体と心を休めることに休日を費やしています。
引用:世界の一流は「休日」に何をしているのかP5
また休日の過ごし方トップ3から分かるように、日本人はインドア(屋内)で過ごす傾向にあります。
日本人のビジネスパーソンは、「一人時間」を大切にしていることが弊社クロスリバーの調査でわかっています。
引用:世界の一流は「休日」に何をしているのかP6
💡要するに、日本人の多くは、平日の仕事で疲弊しているため、休日を「休息」の時間と考えて身体と心を休めることを心がけており、「一人時間」を大切にしていることがわかりました。
イメージとしては平日しっかり働くことが「目的」であり、休日に疲れを癒すことが「手段」となっている感じです。
日本人の充実した休日を過ごせない背景

日本人は疲れていても休めない、充実した休日を過ごせない背景を簡単に説明します。
本書では大きく分けて5つの理由があると分析されております。
①コロナ禍の後遺症の蔓延
・リモートワークが普及で、隠れ残業が増加
・コロナ前よりも忙しくなり、体調崩す人が増加
・緊急事態宣言時に旅行等の外出を控えていたため、その後遺症で有給休暇を取らない人が増加
②日本企業特有の「個人依存」で仕事の出来る社員に負担
日本企業に「個人依存」の体質が根付いているため、その人が休んでしまうと仕事が回らないという状況になっております。
仕事の出来る人に業務が集まるため、その人が休むと仕事が回らなくなり、その人は休めなくなり、そうした環境から疲弊し、結果としてチームの生産性が低下するサイクルに陥っています。
③上司が休まないと休みにくい風潮
日本企業に「上司が休まないと休みずらい」と風潮が残っているため、有給休暇が取りずい環境となっています。
④日本の多くの企業が労働集約型ビジネス
労働集約型ビジネスとは人間の労働力への依存度が高く、機械や設備よりも人間の手による作業が多いビジネスを指します。
これらのビジネスは「働く時間と人を増やして売り上げを伸ばす」働き方が主流であるため、
たくさん働く=たくさん儲かると考えます。
逆に、働く時間が減る=儲けが減るので、”仕事をさぼっている”と会社から見られてしまいます。
⑤日本企業の人事評価はメンバーシップ型
日本の人事評価が「勤務年数・勤務態度・役割等」を重視した「メンバーシップ型」が主であり多くの型は、マイナス評価を回避するにはどうすればよいか考えます。
仮に営業目標を達成していても上司が休んでいないのに、自分だけ休んでしまうと「申し訳なさ」と同時に、「評価が下がらないか」と気になり、休みずらくなっています。
💡これらの状況は多くの会社で見られます。私が働く会社でも、個人依存は見られるし、社員の配置人数が少ない部署では、仕事が回りきらず休みが簡単に取れない状況もあります。
こうした背景から令和になった現在でも、休むことに対して、「申し訳ない」や「後ろめたさ」が多いのが実用だと思います。
結果として、疲れても休みが取れず、週末は仕事でヘロヘロになって、休日に疲れを癒す流れが出来ているのだと考えられます。
世界の一流の休日の過ごし方

世界の一流たちは、具体的に次のような休日を過ごしております。
①趣味や好きなことをする
②家族や友人と過ごす
③読書をする
彼らは週末にスポーツや趣味、家族とのキャンプやバーベキューを楽しむなど、アクティブな休日を過ごしていたのです。
引用:世界の一流は「休日」に何をしているのかP57
上記から分かるように、世界の一流はアウトドア(屋外)を好む傾向にあります。
日本人と世界の一流では過ごし方が異なります。
世界の一流は休日について以下のように考えております。
彼らにとっては、休日こそが主役であり、平日の仕事は大事な休日のためにある‥‥‥と考えているのです。
引用:世界の一流は「休日」に何をしているのかP52
💡世界の一流は、休日を楽しむことが「目的」であり、平日の仕事は休日を迎えるために行っているとなっている感じです。これもまた日本人と考え方が異なります。
世界の一流の働き方

世界の一流が充実する休日を過ごす背景を簡単に説明します。
今回は抜粋して2つ説明します。
①グローバル企業の人事評価はジョブ型
欧米企業は時間外手当が存在しないため、遅くまで働いても金銭的メリットがありません。
それどころか、遅くまで仕事をすると仕事の遅い人と見られてしまい評価を落としてしまいます。
また、グローバル企業では、働く時間の長短によらずスキルや成果を評価とした「ジョブ型」であるため求められるのは成果だけです。
こうした企業評価の基準から成果を出せば、休暇も取れる・休める環境にあると言えます。
②法律
欧州では個人の自由や権利を尊重する風潮が根付いており、労働者の権利が法律で守られております。
例えばフランスでは、労働者の権利として年間5週間の年次休暇を取得させる義務が雇用主に課せられています。
💡企業体制から日本とグローバル企業では異なることがわかりました。評価方式は一長一短あるとは思いますが、日本では仕事が出来る人に仕事が集まるが、世界の一流は仕事が出来るから充実した休日が過ごせる。逆に充実した休日を過ごせるから、仕事の効率が高まることがわかります。

本書では、深堀して、世界の一流の働き方、休日の過ごし方を充実した休日を過ごせるために分析した内容が記載しております。気になる方はぜひ読んで見てください。
本書での学び・感想

日本企業では「働き方改革」の取り組みを行っております。様々な基準が整備さてましたが、大きな内容としては労働時間の是正であり、時間外労働時間の上限について、月45時間、年360時間を原則とする時間外労働の上限規定が導入されました。
この背景としては、日本企業の職場環境の改革として、今までは労働時間により生産性を確保していたものに対し、今後は労働者の減少が加速するため、一人ひとりの生み出す成果を上げることをが求めらえるため、効率的な働き方により質の良い労働が行えるように環境整備がされたと紐解くことが出来ます。
私たちは現在、効率的な働き方を求められております。
今までの働き方では、休日は休息することで過ぎ去り、憂鬱な月曜日を迎え、スタードダッシュが切れず、水曜日くらいからエンジンがかかるが、仕事が残り金曜日残業し、休日は休息というサイクルから、休日を充実させることで、月曜日からスタートダッシュを切り、前向きに仕事に取り組むことで効率的に労働し、生産性の向上、仕事が早く終わり、充実した休日を過ごすというサイクルに変えていく必要があります。
こうしたサイクルに変えていくためには、休日の過ごし方は重要であることが学びとなりました。
本書に成長させて頂きました。出会て本当に良かったです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本書を読むことで休日の重要性と、世界の一流が過ごす休日について知れます。
現在の日本で働く会社員の方々は、「働き方改革」の取り組みにより、効率的な働き方を求められております。本書を読むことで、充実した休日を過ごすとともに、仕事での生産性のアップに繋がる・・・好循環サイクルとなり、仕事と人生を豊かになることを願っております。
ぜひ読んで見てください。
amazonでの購入はこちらから
コメント